第24話 マイナススタート

この頃から前の旦那の話をされ徐々にストレスが貯まっていった

「その話聞きたくないんだけど!」

「ごめん…でも好きだからなんでも伝えたくて…」


付き合ってからのスタートは上手くいかなかった


大体前の人の話なんか聞きたくねぇよ‼


それは自分とはしていない又は出来ない話をされるのが聞いていて辛かった

特にもう出来ないことの話をされるのが一番辛い…

・・・

「結婚したら結婚式したいよね?」

「結婚式はしない」

「え?」

「1回したし親戚の人とかに迷惑かけれないから」

「いや、俺はまだしてないんだけど!?」


全然うまく噛み合わない

現実からの想像を作るとそれが壊れていく

想像を作って壊れて作って壊れて

この頃は何もかも壊れていく

悪気があって言ってるわけではないのは知っているが
もっとこう言い方とかあるんじゃないのか?

言うタイミングが悪いんじゃないのか?

そう思うだけで何が悪いのかはっきり解決出来ないままいた
なにも言えないでいた

ただ1つだけ心に秘めていたのは

この思いは今だけだ‼
時間が経てば治るはずだ‼
っていうこと

そう、信じてた


そうしてバレンタインデーになる

前に日から子供とチョコを作るらしくお世話になってる人や友達にも作るみたいだ

本命のチョコは小1以来なのですごく楽しみにしていた

友達とかから手作りのチョコはもらったりはしたことあったが、やっぱ彼女からとなると特別なものだ

全日からワクワクしていた


そして当日

朝会って彼女が会社の人に配ってて

俺のは特別のだから後でかな?
と思っていた

すると俺のところにきて
「申し訳ないんだけど…
友ちゃんのは作れなかった…」

「は?」