第20話 告白

家の近くの駐車場から乗せていくことになり駐車場で待っていると日山さんがきた

そんなに緊張はない

助手席のドアを開けて乗る

「じゃあ行きますか」

俺はそういうと走る

走ってる途中
「話って何?」
と聞かれたが

「それは行ってから言いますよ」

と答えた

告白されると分かってるんだろうなとは思った


店に着いて入ると予約していた場所に案内される

完全な個室でここまでは順調
ある程度ご飯食べてから告白しよう‼
心の中でそう決めた

メニューを選んで仕事の話だったり家の話だったりしてご飯もある程度食べた頃に
「話ってなんなの?」
と聞かれた


まあ、そろそろいいか


告白は初めてで急に緊張してきた


告白するのってこんなにも緊張するもんなのか


「んーと…」
恥ずかしくて笑ってモジモジし始め、こんな自分があったんだと気づかされる
それと同時に頭のなかが真っ白になった


落ち着け‼冷静にだ…


初めてだから失敗しないように一通り流れを確認する
それは俺の考えた告白にある

事前に一時間以上は俺なりに告白を考えていたんだ

ミスる訳には行かない

緊張して1分くらい沈黙が走るなか俺は行動に出た

「話なんですけど…
とりあえず今LINEで送るので読んでもらっていいですか?」

「うん!分かった」

事前に用意していた文章を送る

そこの内容にはこう書いた


最初、冷たい態度をとってたのに気付
かなくてごめんなさい。仕事をしてき
て仲良くなれて恋愛の話とかも話し合
えたり、一緒にいてめっちゃ楽しかっ
たです。こないだもプレゼントあげて
ドキドキできて楽しかったです。年下
で頼りないかも知れないけど、日山さ
んとこれからもずっと仲良くやってい
けたらなと思います。


少し時間たってから
「読んだよ」
と言われ
時間の長さ的に2回は読んだと思う


「俺が本当に言いたいのはそんなことではなくて…
その文章の右側を縦に読むと書いてあるから」

「え?!」