第21話 お互いの気持ち

「どういうこと?!」

どうやら理解出来てないようだった

もう一度説明する
「右側を縦に読むと書いてあるから…」

「?!」


なぜだ?

事前に試しにLINEで送ってみたからミスってはないはず…


「ちょっと携帯かしてみて」

携帯を見ると…
横の文字列が違った


ま、マジかよ…

結構ショックのダメージが大きかった

「俺の携帯だとこうなるんだけど」
そう言って自分の携帯を見せる

「えー‼私もショック…」

日山さんも落ち込んでくれて少し気持ちが救われた


改めて俺は言った
一緒に働くようになって
気になるようになって
やっぱり好きだと思って
プレゼントして全然寝なくても好きで眠くなかったこと
恋の病で全然寝れなかったこと
全部言った

彼女の方も
同じ時期に好きになり始め
でも私なんかでいいのかなと思い過ごして
初めて手作りのお菓子もらって嬉しくて
隣でご飯食べたときはドキドキして味が分からなかったらしい

「本当に私でいいの?」
日山さんは言う

「私子供いるから会いたいときには会えないと思うし子供優先になっちゃうけどそれでもいいの?」

俺は少し間が空いてから
「うん」
と答える

ただ、この時は何か心に引っ掛かるものがあった


「あと、敬語はやめて」

「分かりました」


あっ…

二人で笑い合う


結局まだ調停中なので終わったら付き合おうという形になった

ご飯食べ終わると次の日も仕事なので帰ることにした

車で家まで送るとそこでキスしようと思ったけど恥ずかしくて出来なかった


今日はドキドキしっぱなしだったな

これから楽しみだ‼