第23話 2回目の告白

4日後…

やっと調停が終わる

それを聞いて俺は改めて告白しようと考えていた

色々と話を聞いていた俺はある日にしようと決めた


それは子供の長女の生まれた日が当時のパパと付き合った日と同じだったので
レア
と名付けられたというのを聞いていて
その日の25日に付き合おうと言った

いいよと言ってくれた

俺は全てにおいて塗り替えたかった

これがおそらく最初の塗り替えたものだと思う

全部自分色に染めたいと思った


25日になると夜会う約束をした

あまり遠くへ行けないのとすぐ帰らなきゃならないので近所の公園で話をすることにした

公園のベンチに座り話す

「家出るの問題なかった?」

「レアにごめん‼ちょっとだけ出掛けてくるねって言ってきた」

「そうか…
寒いね」

「うん」

凍えるような寒さが肌に伝わる

「改めて言うけど…
俺と付き合って下さい」

「本当に私でいいの?」

やはり少し申し訳なさそうな言い方をしてくる
俺が好きになったんだからいいに決まってんじゃんと思い
「いいよ」
と答えた

普通の付き合いは出来なくてどんな付き合いになるか分からないけど俺は覚悟の上決めた

子供がいる付き合いは安易な考えでは決めれない
後々子供とも仲良くなれるだろうと思ってて
そうなれるようにしていこうと思ってた
俺なら大丈夫だろう‼
そう自分に言い聞かせて…


こうしてこの日から正式に付き合うことになった

第22話 新年会後

会社で会うとニヤニヤが止まらなかった

みんないる前で堪えるのが大変だった

仕事でマスクしているのですごい助かった

仕事していると途中でニヤニヤしてしまうのが何回もあり分からないように隠す

二人の時は
「ニヤニヤしちゃうんだけど」
とか言って笑ったりした


二日後…

そのくらいになれば免疫力が高まりにやけたりはしなくなったのだが、その日は会社の新年会で仕事終わってからやることになっていた

もちろん日山さんも参加する

この日終わったら二人でどっか行こう‼
と前もって言っていたのですごく楽しみでいた


新年会は何事もなく終わり帰るふりをして日山さんの家の近くのパチンコやの駐車場で待ち合わせをすることにした

そこで、俺の車に乗ってとりあえずドライブすることにした

目的地が決まらず石巻内をぐるぐる回っているなか、どっちが言い出したか忘れたが塩竈神社に行こう‼ということになった

すぐさま向かい神社に着き車から降りると
車の中が暖かかったのが外の空気で冷たくなり寒くなる

歩きながら
「寒いね」
と俺が言うと

「手、つなご?」
と手を握ってきた

そのまま俺は左手のポケットに入れる

ただ俺の手が冷えてて
「冷たい‼」
と言われた


神社は一通り回り日付が変わる頃だったのでそろそろ帰ることにした

車で帰ってる途中、眠くなったので目を覚ますと思い日山さんの手を握った


!!


「ビックリした‼握ってくるんだ」
と言われ完全な草食系男子と思われてた

実際そうなんだが…


無事目的地まで着き
最後にキスして帰ろうと思ったが
恥ずかしくて出来なかった…

第21話 お互いの気持ち

「どういうこと?!」

どうやら理解出来てないようだった

もう一度説明する
「右側を縦に読むと書いてあるから…」

「?!」


なぜだ?

事前に試しにLINEで送ってみたからミスってはないはず…


「ちょっと携帯かしてみて」

携帯を見ると…
横の文字列が違った


ま、マジかよ…

結構ショックのダメージが大きかった

「俺の携帯だとこうなるんだけど」
そう言って自分の携帯を見せる

「えー‼私もショック…」

日山さんも落ち込んでくれて少し気持ちが救われた


改めて俺は言った
一緒に働くようになって
気になるようになって
やっぱり好きだと思って
プレゼントして全然寝なくても好きで眠くなかったこと
恋の病で全然寝れなかったこと
全部言った

彼女の方も
同じ時期に好きになり始め
でも私なんかでいいのかなと思い過ごして
初めて手作りのお菓子もらって嬉しくて
隣でご飯食べたときはドキドキして味が分からなかったらしい

「本当に私でいいの?」
日山さんは言う

「私子供いるから会いたいときには会えないと思うし子供優先になっちゃうけどそれでもいいの?」

俺は少し間が空いてから
「うん」
と答える

ただ、この時は何か心に引っ掛かるものがあった


「あと、敬語はやめて」

「分かりました」


あっ…

二人で笑い合う


結局まだ調停中なので終わったら付き合おうという形になった

ご飯食べ終わると次の日も仕事なので帰ることにした

車で家まで送るとそこでキスしようと思ったけど恥ずかしくて出来なかった


今日はドキドキしっぱなしだったな

これから楽しみだ‼

第20話 告白

家の近くの駐車場から乗せていくことになり駐車場で待っていると日山さんがきた

そんなに緊張はない

助手席のドアを開けて乗る

「じゃあ行きますか」

俺はそういうと走る

走ってる途中
「話って何?」
と聞かれたが

「それは行ってから言いますよ」

と答えた

告白されると分かってるんだろうなとは思った


店に着いて入ると予約していた場所に案内される

完全な個室でここまでは順調
ある程度ご飯食べてから告白しよう‼
心の中でそう決めた

メニューを選んで仕事の話だったり家の話だったりしてご飯もある程度食べた頃に
「話ってなんなの?」
と聞かれた


まあ、そろそろいいか


告白は初めてで急に緊張してきた


告白するのってこんなにも緊張するもんなのか


「んーと…」
恥ずかしくて笑ってモジモジし始め、こんな自分があったんだと気づかされる
それと同時に頭のなかが真っ白になった


落ち着け‼冷静にだ…


初めてだから失敗しないように一通り流れを確認する
それは俺の考えた告白にある

事前に一時間以上は俺なりに告白を考えていたんだ

ミスる訳には行かない

緊張して1分くらい沈黙が走るなか俺は行動に出た

「話なんですけど…
とりあえず今LINEで送るので読んでもらっていいですか?」

「うん!分かった」

事前に用意していた文章を送る

そこの内容にはこう書いた


最初、冷たい態度をとってたのに気付
かなくてごめんなさい。仕事をしてき
て仲良くなれて恋愛の話とかも話し合
えたり、一緒にいてめっちゃ楽しかっ
たです。こないだもプレゼントあげて
ドキドキできて楽しかったです。年下
で頼りないかも知れないけど、日山さ
んとこれからもずっと仲良くやってい
けたらなと思います。


少し時間たってから
「読んだよ」
と言われ
時間の長さ的に2回は読んだと思う


「俺が本当に言いたいのはそんなことではなくて…
その文章の右側を縦に読むと書いてあるから」

「え?!」

第19話 恋の病

久しぶりの会社が始まる

会いたい気持ちが日山さんを見て気持ちが収まる
そう思っていた

その日は何事もなく終わり
家に帰って布団で寝る時
日山さんのことを思い出す

この暖かい気持ち…
やさしく包まれそうな気持ち…
寝ようとしても頭から離れなく寝れない…

時計を見ると朝の3時だ

そろそろマジで寝ないとヤバイな…

無理に寝ようとすればするほど寝れなくなる

おそらく、その日は2時間くらいしか寝れなかった


全然寝てないけど仕事大丈夫かな?
まあ、1日くらいならなんとかなるか


そう思い次の日も寝る時間になると
心の中で好きな感情が暴れだし気持ちが静まらない
心臓の鼓動もいつもより早い
こんな状態では寝れない…

その日も全然寝れなかった


これが恋の病か


次の日も同じ状態になり、このままだと体力的にヤバイと思い心の中で決めた
明日ご飯に誘って告白しよう‼

その日も寝れなく3日まともに恋の病で寝れない状態でいた

次の日1回目の休憩の時たまたま二人きりになれたのでここしかないと思い勇気をもって言った

「あ、あの…
話したいことあるので今日の夜ご飯食べに行きませんか?」
「え?!なになに?相談でもあるの?なんの話?」
早口でテンパってるのが分かった

「いや…会ったら言います
今日の夜で大丈夫ですか?」

「うーん…来週でもいいけど…」


来週ではだめだ‼早く告白しないと体が持たない


「いや、今日がいいです」

「じゃあ7時半からでもいい?」

「いいですよ‼蛇田にある吾平でお願いします」

こうして夜7時半から吾平でご飯を食べることになった

第18話 相談

これは…最初に送ったってことだよな?

ってことは…


時間が少したち近くの神社にみんなで行くことになった

神社は友達の家から少し歩いて中学校の隣にある山の階段を登った先にあるのだ

そこまで行くが田舎なので人通りは少ない

神社をお参りしてから帰るとき階段を下りながらよーこに恋の相談をする

後ろの友達3人は少し距離があり後ろは後ろで盛り上がっている

「ちょっと気になる人がいて…」

一通り、よーこに話す

俺の運命の人はこの人でいいのか?と
思う悩みがあり年が7つ上っていうのと
子供が二人いるっていうのが引っ掛かっていて
その悩みを打ち明けるとよーこは

「別にいいんじゃない?
20歳差で結婚する人だっているし別に気にすることないと思うよ」

子供の件はなんて言われたか忘れたが


忘れたんかい!!


俺にはこの時、背中を押してくれたことでより前を向けた

よし!!
告白しよう‼
とそこで決めた

年末年始の休みは早く終わってほしいと初めて願った

第17話 年末

仕事に戻ると
「ご飯足りた?」
と言われ

お腹いっぱいになったのと感動して泣いたことを伝えた

それなら良かったと言ってくれた


年末最後の日

会社でお昼ご飯が出前ででるという事で俺はカツカレー、日山さんは野菜炒め定食を頼んだ

隣に座って食べているとそれだけでもドキドキしていたのに

「おなかいっぱいで食べれないわー、食べない?」
と僕に言ってきた

「じゃあ食べます」
とドキドキしながら食べた


そのまま仕事は終わり年末最後の日

毎年拓郎の家にみんなで集まる

拓郎とは小学からの友達でよく集まる友達の中心的な人である

そして僕はよーこも呼ぼうとした

俺は
「よーこも呼んでいい?」
と聞いた

ちゃんとした考えの意見を聞ける女性のアドバイスが聞きたかった

「いいけど、なんかしたの?」

「まあ、ちょっとね…」

「なんだよー気になるなー」

後で言おうとは思ってはいたがまずはよーこの意見を聞きたかったので、まだここでは話さなかった

よーこも来て、みんなで集まりカウントダウンが始まる

5、4、3、2、1

ハッピーニューイヤー‼
2016年の始まりである

すぐ、LINEのメッセージであけおめのメッセージがくる

後で日山さんにも送るかな?

そう思いながらもLINEを開くと
一番最初にあけおめのメッセージがきたのは日山さんからだった‼