第30話 偶然じゃない偶然の出会い
仕事終わってからジュリと買い物をすると聞いていたので
「今日の買い物の時ジュリちゃんに会いたいんだけど」
「いいけど、うちのジュリちゃん難しいからね」
レアちゃんは社交的なのは聞いていて
ジュリちゃんは反対にすごい人見知りってのを聞いていたのである程度覚悟はしていた
仕事終わってからイオンに向かう
設定としては偶然会って話をするってことにした
イオンに着いてボディソープと歯ブラシを買いたかったので手に取り買い物中をこれでアピールしてることになり不自然じゃないようにしてから二人を探して見つけた
近くまで行くと声をかけられる
「あれ?佐藤くんじゃん‼」
気づいたふりをする
「おお!!買い物してたんですか?」
「ジュリちゃんこんにちはは?」
「…。」
ママの後ろに隠れて俺から少しずつ離れていく
なるほど!こういう感じか
これは仲良くなるのは時間がかかりそうだ…
ジュリが少し離れたところに行ったので二人で話をする
「ジュリちゃんこんな感じなんだよね…」
「なるほどね~」
この時思った
いつかは仲良くなって親子みたいに触れ合えるようになりたいと心の中で誓った
だから今のこの状態は辛いという思いはなかった
「それじゃまたね」
「ジュリちゃんバイバイは?」
「…。」
俺は手を振って見送った
俺が二人のパパになるためには少しずつ高い壁を登って行かなきゃいけない
これは俺にしか出来ない‼そう思うようになった