第6話 じゃんけん

その彼氏は見てすぐ不良じゃないと分かり安心した

好きになった相手にはちゃんとふさわしい人と付き合ってほしいという願いがあった

ただ、まだどういう人なのか分からない

俺はその人がどういう人なのか探すことにした


ストーカーか!!


学校で家まで送迎してくれるので中学の同級生は帰りが一緒の送迎の車だった

もちろん俺の好きだった人も一緒だ


ある日、車に乗ったときバックに彼氏のネームプレートがついてるのが見えた

俺は瞬時に記憶した


やっぱ、ストーカーか!!


次の日、自車校に行くと隣にいた友達にネームプレートの名前が分かるかダメ元で聞いてみた

すると
「知ってる知ってる。」

まさかのヒット‼

「その人どんな人?」

「やさしいよー」

俺はそれを聞いて安心した


お前何様や‼笑


見て思ったのは、その人と結婚までいくだろうと思った

それから数年がたち3年後だったと思う

お盆期間の時に友達と集まることになった

今回の幹事はよーこでよーこから直接集まるから来ない?と連絡があった

よーこは中学の同級生で男の輪の中にも入れるような女性で考え方がちゃんとしてある人である
ちなみに俺は同級生の女性の中で一番仲がいいと思っている

よーこはどう思っているか分からないが…


それで集まる中に好きだった人が来ると言うことが分かった

みんな店で集まり好きだった人は後から来ると言われ、まだ来ない状態だけど始めてくことにした
ちょっと時間がたってから俺はあることを思い出す

ん?あれ?
今日誕生日じゃね?

そう、今日は俺の好きだった人の誕生日だったのだ

それはここにいるみんながおそらく知らない

これは言った方がいいよな?

もし、言ったとして誰かが、もしかして好きなの?とか思われるんじゃないか?

まあ、ここでは否定すればいいだけだしな

俺は言うことにした
「そういえばさぁ、今日…ちゃんの誕生日じゃない?」

するとよーこが
「マジ?じゃあじゃんけんで負けた人ケーキ買ってこよう」

じゃんけんをすることになった


俺はこの時
負けてー‼
じゃんけんで負けてー‼
と人生で初めて負けたいと強く思った

よーこ「じゃあ、いくよー」
みんな「最初はグー、じゃんけん…」