第3話 間違いの両思い
中学1年になると同じクラスだった
好きな人と同じだと嬉しかった
ただ、クラスが同じかどうかくらいしか特別に意識はしてなかった
そんなある日ある事件が起こる
おそらく2学期席替えをして一番前の一番右の席になったときである
後ろの席に慎吾がいた
慎吾は運動神経抜群の人だが特定の人としか話さないと言う驚異の人見知りの人で超特殊な人である
ただこの人はこの話にあまり関係ない
関係ないのかい!!
その隣、つまり俺の左斜め後ろにいたのが俊介だ
俊介は中学の中ではキャプテン的存在の人でセンス抜群の人である
この人が何かの会話の中で急に
「ここの前の二人両思いなんだぜ」
と慎吾に向かって普通の声の大きさで話をしてた
俺の隣の席の人は…
俺の好きな人ではないのだ
小4の時
一人で下校していたとき、ある同級生の女の子が僕のところに走ってきた
「ねぇねぇ、ともはるくんのこと好きな人知ってるんだ‼」
「え?…だれ?」
「誰にも言わない?」
「うん」
「アカゾン(ニックネーム)だよ。」
へぇ~あの人がね~
俺の好きな人のことではなかった
ちなみにアカゾンは、当時は普通って感じだったが高校からすごく可愛く化けます
そして今、なぜか勝手に両思い扱いされていた
え?!
な、なんで?!
俺も内緒で聞いた話だけで、どっから間違った情報が流れた?
なぜ両思いになってる?
そして、なぜ間違ってる話だけど知ってる?
俺は俊介の方を振り向き否定するか迷った
そう、なぜなら俺の隣の席のアカゾンの隣の席には
俺の好きな人だったからだ‼